サイトカイン療法

Cytokine Therapy

サイトカイン療法とは

みなさんは免疫療法について、"免疫の力によってがん細胞をやっつける治療法"というイメージをお持ちかと思います。

この理解は概ね正しいと言えますが、「免疫」の機能に関わる物質は免疫細胞だけではありません。

その他にも、抗体やサイトカインという物質も免疫機能に関わってくるのです。

つまり、免疫療法とは"がん細胞を認識して攻撃する免疫細胞や免疫活性/抑制物質を利用して、がん細胞の殺傷や増殖阻害を目指す治療法"ということになります。

その中でも、サイトカイン療法とは、免疫細胞が産生するタンパク質のインターフェロン(IFN)やインターロイキンを投与し免疫細胞を活性化することで、悪性腫瘍や一部のウイルス性肝炎の治療を行う免疫療法のひとつです。

サイトカインには様々な種類があり、免疫細胞を活性化する物質やがんの成長を妨げる物質などがあります。

当院では、患者さま一人一人に合わせて必要な治療を提供するために、まずは免疫チェック採血を実施し改善が必要とされる免疫システムがどこかを明らかにします。

その結果を基に、人工的に合成されたサイトカインを投与し抗がん剤治療や免疫治療を補助します。

サイトカインとは、免疫系細胞より分泌されるタンパク質のことをいいます。

細胞同士の情報伝達作用、免疫細胞の活性化や抑制、免疫機能のバランス保持といった機能や役割を担っています。

免疫細胞への分化/増殖、アポトーシス(細胞死)への誘導、免疫のバランス調整の働きをする

例：IL-6・IL-12など

NK細胞等を活性化させ抗腫瘍免疫に重要な役割を持つ

例：IFN-αβ・IFN-γ

白血球を炎症部位に呼ぶ「走化作用」を持つ

例：CXCL8・CCL5

白血球の分化・増殖を促進する

例：EPO・TPO

細胞死を誘導する働きをする

例：TNF-α

血球以外の特定の細胞の増殖を促進する

例：VEGF

点滴や注射(樹状細胞やリンパ球)で投与します。

投与時間は、治療方法によって変わるため、その都度ご説明致します。

※注射の場合は短時間で終了しますが、点滴の場合は40分程度のお時間を頂きます。

・腎がんの方
・肉腫の方
・免疫活性が低い方

¥44,000(税込)

サイトカイン療法によって、発熱、倦怠感、炎症反応が起こるケースがあります。

万が一、症状が現れた場合は薬剤などを使用し対応させて頂きます。

アレルギーなどがあり不安な方はご相談ください。

当院は予約制ですはじめての方、お問合せの方、東京以外で受診をお考えの方、まずはお電話ください。