Early Effector T(EET)療法
Early Effector T- Top
- Cancer Treatment
- Early Effector T
Early effector T細胞療法(EET)とは?
Early effector T(EET) 細胞療法とはより持続的な免疫応答を促進することが期待できる治療です。
これまで当院で行ってきたリンパ球療法は、通常2週間の培養を行い、細胞障害活性の高いリンパ球を中心に細胞数を増やし、患者さまの体内に戻すという治療内容が主でした。
しかし細胞の培養期間に関しては、『免疫細胞治療に用いる細胞はより幼若で分化していない細胞が適している』という報告もあります。
その理由として、投与してから体内での生存期間が⾧いことや、サイトカインなどの産生能力が高いことなどが考えられています。
そこで、プルミエールクリニックでは培養期間を通常の2週間から1週間に短縮することで、より未分化な細胞状態を保つことができるEET細胞療法を新たに導入しました。
この細胞を患者さまに投与することで、体内の樹状細胞と長期に亘って相互作用し、さらには細胞障害性T細胞(CTL)への分化を促進し、がんに対する免疫応答を増強することが期待される治療方法です。
Early effector T細胞療法(EET)の効果
- EETにより、体内に存在している樹状細胞が活性化されます。
- さらに活性化された樹状細胞が周囲のT細胞を刺激し、細胞障害性T細胞(CTL)への分化を促進します。
結果として、がんに対する免疫応答を増強することが期待される治療法です。
既存の樹状細胞やリンパ球治療の効果を増強することを目的としています。
- 患者さまご自身の細胞を用いるため、副作用が少なく通院での治療が可能です。
- 樹状細胞やがんワクチン等と併用することで、より抗腫瘍効果が得られることが期待されます。
Early effector T細胞療法(EET)が適している人
・ネオアンチゲン治療を受けている患者さま
・オンコアンチゲン治療を受けている患者さま
・樹状細胞治療を受けている患者さま
・免疫力の向上、持続を期待する方
Early effector T細胞療法(EET)の副作用
発熱、発疹、注射部位の硬結・疼痛(5日ほどで改善いたします)などの副作用が現れる場合があります。
対応として、場合によって内服の解熱剤をお渡しすることがあります。発疹が出た際には軟膏類の処方を致します。
Early effector T細胞療法(EET)にかかる期間
個人差はありますが、投与間隔は1~2週間に一度、もしくは1ヶ月に一度が一般的です。他の治療と併用している方は、治療間隔に合わせて行います。
治療回数は3~6回程度で、治療効果の判定を行います。
Early effector T細胞療法(EET)の費用
¥363,000/回(税込)
Early effector T細胞療法(EET)の流れ
①カウンセリング予約
予約センター(03-3222-1088)までご連絡を頂き、カウンセリング日を決定いたします。
お電話にて持ち物や資料等のご案内をさせて頂きます。
②診察
初回カウンセリングは30分~1時間程度かけて行います。
ご病気や体調面などの詳細を伺いながら検査の実施が必要であればご提案させていただきます。
③培養採血
細胞培養に必要な血液を採取します(40ml程度)。
時間はほとんど要しません。
④細胞培養
1週間ほどかけて培養します。
⑤投与
出来上がったEETは筋肉注射や点滴にて体内へ戻します。
Early effector T細胞療法(EET)の注意点
治療後は注射部位局所の炎症反応が起こらないよう、下記についてはお控えいただきますようお願いいたします。
- 飲酒
- 湯船につかる(シャワー浴は可能)
- 激しい運動
《注意点》
- 妊娠している方(疑いのある方)は治療を受けることが出来ません。
- 当日診察を行い、治療の可否について判断いたします。急性の炎症やその他感染症等、著しく体調を崩されている方は治療の延期、中止を勧める場合がございます。
- 細胞を培養するにあたり、感染症の有無によっては頂いた血液が使用できない場合がございます。
- 培養には1週間程度時間を要しますが、治療日が培養開始日より1週間を過ぎる場合には細胞の品質を損なわないよう、冷凍にて保管をしております。予約日に合わせて培養スケジュールを組んでおりますが、一度培養が完了してしまうと投与可能期限は24時間以内となります。体調不良等で治療日の変更をされる場合には前日の午前中までにご連絡下さい。