研究所のご案内
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- Astron Institute
プルミエールクリニックでは
再生医療等安全確保法に準拠した研究所を設けております『特定細胞加工物製造事業者』として関東信越厚生局より認定を受けました
医療開発
最先端の免疫学を駆使した解析の開発から、
さらなる再生医療へ。
近年、国内外の先駆的な研究者によるがん研究や研究技術の飛躍的な進歩により、がん化の原因や再発、転移のしくみなど、実にさまざまなことが明らかになってきました。しかしながら、いまだに全てのがんを根治するまでに至っていません。
患者さま個人の体内環境、すなわち、腫瘍組織やそれらを取り巻く免疫細胞を含めた「がん環境」はそれぞれ異なるため、お一人おひとりに最適な治療効果を得ていただくためには、その方の状態を正しく把握することが重要です。そのためには、血中のサイトカイン動態の把握、腫瘍組織や免疫細胞における遺伝子や蛋白の発現解析の活用が必要となるため、最新の測定技術や解析方法の理解を深めるとともに、得られた結果に基づいたテーラーメイド性の高い免疫細胞の培養方法を確立することが、より抗がん効果の高い免疫細胞療法につながると考えます。Astron Institute は、がんの克服に貢献するために、独自の免疫細胞療法の開発に努めております。
また将来的には、がんで損なわれた組織や、臓器機能の回復、または難治性疾患の治療方法となるような、再生医療等の開発を行っていく所存です。
細胞医療
各種細胞治療の培養工程
最新の活性化リンパ球療法や樹状細胞療法のための多種類の細胞培養は、医師の指導のもと安全管理を徹底し、熟練した研究員により培養されています。
採血
各種細胞治療に適切な細胞の培養を受けるには、ご本人の血液20~80mLを採血し、抗凝固剤を加えて付属研究所へ搬送します。
採取した細胞の培養
研究所に運ばれた血液から、比重遠心方法により必要な細胞(単核球:リンパ球や樹状細胞の基となる細胞)を取り出します。その後、フラスコに播種し、それぞれの細胞に適した培養液を用いて培養します。
リンパ球系細胞の場合は約7日から14日間(個人差あり)、樹状細胞の場合は約7日間(個人差あり)をかけて培養します。
細胞の発育状態のチェック
細胞の発育状態は顕微鏡で確認し、発育状態に応じて培養液を交換または追加します。
培養によって活性化されたリンパ球はインターフェロンガンマを高産生し、がん細胞と闘える強い活性を持ったクラスターに、樹状細胞は抗原提示能力を持った細胞に分化します
バッグ培養
リンパ球は増殖のスピードが早いため、フラスコからスケールアップし、より多くの液量を収容可能な培養用バッグへと移し替えながら培養を継続します。
安全性試験
培養した細胞に細菌などの混入が無いかを検査によって確認します。
無菌試験、エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験を実施しています。
確認完了
最終細胞加工物は安全性試験を行った後、点滴バッグまたは注射シリンジに充填され患者さまのもとへ運ばれます。