膵臓がん、小細胞性肺がん、肉腫などの進行が速いがんには治療が追い付かないことがあります。
特に免疫治療は現在の病状把握をし、まず全身機能や代謝機能回復などの環境を整えなければその威力を発揮することができず、がんが免疫のネットワークを悠々と潜り抜けることが多々あります。
免疫新薬にせよ、分子標的薬にせよ、相乗効果や副作用を見極めて、がんにぐうの音も出させないように先回りして治療計画を立てることが肝要です。
短期集中治療は期間を限定し、栄養状態や体力の回復を踏まえた、がんと正常細胞との力関係を逆転する起死回生法と位置付けしています。
具体的には患者さまお一人おひとりのがん種、血液検査、免疫解析のそれぞれを最適化し、栄養状態の改善や分子標的薬からがん幹細胞ワクチンを利用した樹状細胞・特異的リンパ球、さらに種々の免疫新薬までを用い、積極的に短期間で治療を行います。

進行の速いがんに短期集中治療
更新日:2017年11月25日