がんの自然死(アポトーシス)について(3)アポトーシスを左右するカスパーゼとは?(前編)

前回、アポトーシスの異常はさまざまな病気を引き起こすことをご説明しました。
アポトーシスの異常がなぜ起こるのかをお話しする前に、
まずはアポトーシスのメカニズムについてご説明しましょう。

細胞のアポトーシス(自然死)という現象はカスパーゼという酵素が
細胞の中で活性化することでおきます。
カスパーゼは普段は不活性な前駆体(化学反応などによってある物質が
生成される前の段階にある物質のこと)として細胞内に存在します。

しかし、ある種の刺激が加わることで活性化が起こり、
それによって細胞がアポトーシスするのです。
このカスパーゼは数種類あり、ほかのカスパーゼを切断して活性化するという
カスケード(連鎖的増殖反応)を起こすことで機能します。

また、細胞をアポトーシスさせるという役割だけでなく、ある種のカスパーゼは
サイトカイン(インターロイキン-1β)を活性化させることで、免疫系の調整にも
関与するという大切な役割があります。

カテゴリー: がんの生命(いのち) パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です