前向きながん治療・抗がん剤との付き合い方(2)化学療法剤と分子標的薬

 

前回、もともと化学兵器だった化学療法剤には猛烈な毒性があり、人間の体に本来入れてはいけないものをやむを得ず使ってきた、というお話をしました。

しかし、現在では、がんそのものを倒すためのお薬が登場しました。それが分子標的薬です。

 

化学療法剤は、がん細胞だけでなく、正常な細胞まで一気に倒してしまう。例えるなら、畑の雑草を駆除するために、ヘリコプターで大がかりに薬剤散布するようなものです。

ヘリコプター(カラー)

一方、分子標的剤は畑から雑草を1本1本丁寧に抜くように、ピンポイントで悪いがんだけを取り除こうとします。

雑草(カラー)

これが待ち望んでいた本当の抗がん剤なんです。

 

10数年前に肺がんに使う分子標的薬「イレッサ」が登場しました。出た当初は問題が起こりましたが、今は改良・開発が進み、複数のがん遺伝子抑制など複合的にがんを抑えるような、優秀な分子標的薬が数多く出ています。

 

化学療法剤は、2000年以降、研究も開発もされることが少なくなった。それに対して、2000年以降は分子標的剤が花盛りで、開発・発売ラッシュ状態なんです。

 

今後は分子標的剤を安全管理しながらどううまく使っていくのかが、抗がん剤を扱う医師の腕の見せ所といえるでしょう。

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