混合型リンパ球療法について

星野式リンパ球療法の基本型

  • バランスのとれた培養方法で体に やさしくおだやかな効果
  • 抗がん剤との併用に向いている
  • 通常1~2週毎

混合型リンパ球療法は、院長星野がNIH(米国国立衛生研究所)在籍時代に研究した免疫システム全体を改善するアメリカ式の免疫治療を、日本で学んだリンパ球療法をもとに完成させた免疫細胞療法です。このリンパ球療法がすべての基本となっています。

混合型リンパ球療法とは

リンパ球療法は、採血によって体内から弱ったリンパ球を取り出し、培養によって十分な抗がん力を増強し、改良・活性化したものを再び体内に戻し、がんと闘わせるという基本的な免疫細胞療法です。この時、できるだけ質の高い活性化リンパ球を作ることが治療成功の鍵となります。患者さまから採取した血液から、研究員の手作業でリンパ球培養を行います。
 
当院の混合型リンパ球療法は、主力となる4つの免疫細胞をバランスよく増強し、殺がん力が高く、免疫力の強い、高品質の活性化リンパ球を提供しています。

混合型リンパ球療法4種の主力細胞

  • リンパ球全体の働きを統括するNK-T細胞
  • 免疫力の要となる抗がん物質を持つNK細胞
  • 免疫抑制物質の排せつを促して悪物質を排除し、がんをアポトーシス(自死)させるキラーT細胞
  • キラーT細胞を管理するヘルパー細胞

採血 1回 約22mL
リンパ球培養期間 約2週間( 個々の治療内容により培養法や日数が異なります)
混合型リンパ球投与法 点滴

抗がん剤治療について

一般的に、抗がん剤は投与後から6ヶ月ほどで効力が低下することがあります。これは、耐性の出現とがん細胞の休止期における抗がん剤の効力の低下が原因です。
活動期のがんは、抗がん剤が入りやすく抗がん効力を得られますが、がんが休止期に入ると、細胞の殻が閉じられて抗がん剤が入りにくい状態になります。抗がん剤を長期投与した場合もMDRI(抗がん剤を排出する遺伝子)が活発になって効果が期待できなくなり、抗がん剤の種類を変えても、ひとつの抗がん剤で耐性ができていることが多く、結果的に治療法が尽きてしまう状態に陥るのです。

抗がん剤とリンパ球療法の関係
このような休止期のがんにはリンパ球療法が威力を発揮します。活性化されたリンパ球はインターフェロンという物質を出して、MDRIの働きを抑制し抗がん剤の効果を回復させます。
抗がん剤投与と同時に、リンパ球療法に温熱療法を組み合わせた高速温熱リンパ球療法やニュースパークシャワーリンパ球療法を併用します。
抗がん剤の感受性を効率良く回復させるこれらの方法は、抗がん剤治療の限界を突破できる最新治療として実績を上げています。

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更新日:2017年12月12日