きらきら生活ブログ

京都歳時記(7) 冬の京都で栄養たっぷりの牡丹鍋を囲みましょう

しし鍋紅葉の便りが全国で聞かれるような時期に
なりましたが、この時期になると鍋物が
恋しくなります。
そんなときにうってつけなのが、牡丹鍋です。

牡丹とはイノシシ肉のことを指します。
京都近郊の山々には野生のイノシシが
数多く出没し、来年の2月まで狩猟期間と
なります。

その期間の牡丹鍋は芯まで温まり、しかも栄養分も豊富です。
ビタミンB1とカルシウムが豊富で、血流を促進します。
抗がん剤の副作用で手足や指先などが冷えてしびれることがありますが、
牡丹鍋はそうした症状の緩和が期待できます。

どんぐりただイノシシが野生か、牧場で育ったものか、
注意する必要があります。
野生のイノシシは滋味豊かな山の食物をとり、
竹林や岩下を駆け回っています。
それによって栄養分が豊富になり質も高くなるのです。
しかし、人の手で育てられたイノシシはそうは
いきません。

牡丹に唐獅子ではありませんが、牡丹鍋を食して 獅子身中の虫であるがんを
退治しましょう。

京都歳時記(6)~祇園祭こそ、がんという悪疫質と闘うお祭り

今をさること1100年前に始まった「祇園祭」。
京都をはじめとした日本各地に大流行した疫病を鎮めるために
当時平安京の庭園であった神泉苑に当時の国の数と同じ
66本の鉾を立てたのが始まりです。
疫病の流行は当時の人にとっては恐怖の的であり、
これを鎮めるために各地でも同様なお祭りが始まりました。

疫病にかかっても治る方、治らない方があり、これは免疫力の差です。
そこで免疫治療としてジェンナーが天然痘のワクチンを作りました。
現代医学の進歩はこのジェンナーの免疫治療からスタートし、
発展してきたといっても過言ではありません。

免疫力といえば、がんも大いに関係あります。
祇園祭は7月1日から1か月にわたって行われますが、
その準備には半年以上もの町衆による準備期間が必要です。
がんも、樹状細胞やリンパ球、マクロファージ、ヘルパーT細胞など
「免疫衆」の力を整える十分な準備期間と身体の養生が必要です。
免疫力を上げるために、滋養豊富で、野趣あふれる京都独特の食べ物、
ハモなどを食して免疫力を上げ、
祇園祭を楽しみながらのがん治療もまた、
心身を健やかにしてくれるでしょう。

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京都歳時記(5)~大きくて辛くなく、ミネラル豊富! 料理に適したおいしい万願寺とうがらし

代表的な京野菜の一つに「万願寺とうがらし」があります。
京野菜・伏見とうがらしと大型とうがらしの代表品種
カルフォルニア・ワンダーとの掛けあわせでできたものです。

このとうがらしは辛味がなく、長さ約15センチ、重さ15グラムと大きく、
皮は厚くて食べごたえ十分です。
栄養成分としてはビタミンCも多く含まれ、
カリウム、リンなどの重要ミネラルも豊富です。

全国的にも人気が高くて万願寺周辺だけでなく、
京都府下にも栽培が普及しようとしています。
滋養豊富なこのとうがらしはがん患者さんにも食欲を満たし、
おいしく食べて栄養もとれる風味ある野菜としておすすめです。

栄養士で野菜ソムリエの北川みゆき先生によると

「万願寺とうがらしのお勧めの食べ方は素揚げや炒め物です。
素揚げの場合は、破裂するのを防ぐために
竹串で数か所穴を開けてから素揚げにします。
塩または甘味噌をつけていただくととてもおいしいです。

炒め物は、斜めに切って、旬のなすと一緒に
さっと油で炒めて、はちみつ、酒、しょうゆ等で
味付けするとごはんとよく合う簡単なおかずが出来ます。

かつお節やごま、ジャコを一緒に炒めると
更に香ばしくなり栄養価もアップします。

油と一緒に調理することにより、
脂溶性のビタミンEとβカロテンの吸収率がアップします。

『○○唐辛子』という名前だと、辛そうなイメージがありますが、
万願寺とうがらしは、肉厚で甘く、
ピーマンよりもクセがなくとても食べやすいのが特徴です」

 

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京都歳時記(4)~栄枯盛衰を繰り返しながらがんは癒されていきます

 

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京都は長い歴史を持つ古い都です。
何千年という年月の中では栄華を誇った時代も、
戦乱にまみれた時代もありました。

さらに京都を逃れてほかの地方に政府を樹立して、
京都に凱旋したこともあります。
栄華と戦乱のバランスをとりながら京都は栄えてきました。
栄えては滅び、再生しては滅び、という時代を繰り返してきたのです。

がんも同様です。
がん自体が持つ毒性――IL6という毒性がタンパク質を溶かしたり、
骨を溶かしたりという異化の亢進をすすめるのに対して、
免疫細胞治療はリンパ球を体外に出して、
再生力をいかに高めるかということが
ちょうど京都の再生力に通じるものがあります。
また二次的には自分の心をたたきなおすイメージ療法が
精神面を強くしてくれます。
これは精神免疫力を強くするということですが、
サイモントン療法などはその典型的治療です。

がんという毒素や三大治療の副作用に対する免疫細胞治療と精神免疫力。
京都のようにその両者のバランスをいかに繁栄のほうに向けていくのかが
がん治療の根本です。

ちょうど京都は双葉葵の冠を頭に着けて
朝廷の勅使がお出ましになった葵祭の季節
5月は新緑がまぶしい季節です。
その新緑で心を再生して、心や細胞の再出発をしましょう。

 

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葵祭の様子です(写真提供:京都デザイン

京都歳時記(3)~祇園を彩る花見の名所・円山公園

 

今回は円山公園をご紹介します。

西に八坂神社、南に高台寺、北に知恩院と名刹に囲まれ、東に東山連峰を従える円山公園は、1886(明治19)年に開設された京都市最古の公園として知られます。

緩やかな丘陵を利用して造られた園内は8万6641平方メートルの面積を誇り、大きな池が中心に配置された回遊式庭園です。

音楽堂が設けられ、茶店も点在し、憩いの場として市民の心を和ませる園がとりわけ賑わうのは4月上旬の花見時。

入り口には露店が並び、桜の下にはシートが敷かれ、名物の夜桜を楽しむ花見客でごった返します。

園内には約800本の桜の木があり、風情のある古木が多いのですが、中でも園中央で咲き誇る枝垂(しだれ)桜は「祇園枝垂桜」という名称を付与され、日本全国に多くのファンを持ちます。

「祇園枝垂桜」が花見客の耳目を集めるのは天然記念物に指定されながら、1947(昭和22)年に枯れ死した“初代”から続く園のシンボルであると同時に、凛とした雰囲気を包含した「孤高の気高さ」を醸し出しているからに違いありません。

「清水へ祇園をよぎる桜月夜今宵逢ふ人みな美しき」――

与謝野晶子が詠んだこの歌は祇園の「舞姫(舞妓・踊り子)」をほめたたえたものといわれていますが、日本一有名な枝垂桜と向き合った多くの人が、華やいだ気持ちで夜道を帰り行く姿が目に浮かんでくるようです。

 桜を見ながらゆっくりと歩くことは、リラックス効果だけでなく、代謝アップも期待できます。

是非京都にいらっしゃった折には円山公園まで足を運んでみてください。

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※ 2013年3月27日現在、円山公園のしだれ桜は満開間近で、見頃は4月中旬まで続くようです。(ほかの桜はまだ咲き始めです)

4月14日(日)まで 祇園枝垂桜はライトアップされています。

京都歳時記(2)~宇治茶を飲んで養生しましょう

 

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今回ご紹介するのは「宇治茶」です。

京都といえば宇治茶、そして千利休に代表される茶道の中心地。

宇治茶は鎌倉時代に、栄西禅師によって日本に持ち込まれ、明恵上人がその茶種を譲り受け、京都栂尾(とがのお)の地に捲き、それが宇治など各地に広まったものです。

その後、江戸期に入り、宇治で煎茶や玉露というお茶が作り出されました。

緑茶にはカテキン類やカフェイン、アミノ酸類が含まれています。中でもカテキン類には活性酸素を取り除いてくれる抗酸化作用抗菌作用があります。がん患者さまの中に多く見受けられる腸炎や肺炎といった感染症の方には、いい効果が期待できます。

とくに抗がん剤治療のあとや、放射線治療のあとなどには副作用を軽くしてくれる飲み物としてうってつけです。

それ以外にも、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEなど多くのビタミン類を含み、健康に役立つ飲み物として定着しました。

日本茶発祥の地・京都に来られたおりには、薫り高い緑茶で安らぎのひと時をお過ごしください。

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京都歳時記(1)~冬こそ滋味豊かな京風湯豆腐で体を温めましょう

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統合医療ビレッジ プルミエールクリニックには、全国から患者様がいらっしゃいますが、関西方面の患者様に少しでもご来院しやすい場所をとの想いから、京都市内に「プルミエールクリニック 京都」を設立し、完全予約制で治療を行っております。

そんな当院とかかわりも深い京都は何千年という歴史に培われた風土から、心も体も癒される場所や物などがたくさんあります。当ブログでは「京都歳時記」と銘打って、京都の魅力をお伝えしてまいります。

 

今回は「湯豆腐」です。

寒いこの時期、体がぬくもる湯豆腐はいかがでしょうか。炭火の遠赤外線でじっくりと温めた豆腐の味わいはまた別格です。がんを患って食欲のない方も淡白な味わいの京風のたれが食欲をきっとアップしてくれますね。

また豆腐は90%が水分ですから、山紫水明の京都ならではの食品といえます。豆腐は当初、貴族の食べ物で一般に広がったのは室町時代。別名白壁ともいわれていました。

そして、豆腐は古くて新しい健康食品です。

第一に、豆腐の原料となる大豆のタンパク質は動物性タンパク質に近くて良質なタンパク質とされ、消化吸収も早いという特徴があります。豆腐はさらにそのタンパク質を吸収しやすいように加工してありますから、がん患者様にとっても理想的な食品といえるでしょう。

第二に、大豆に含まれる栄養素が温まった体を巡り、血液循環を良くしてくれます。そして、湯豆腐を食べることは浮腫や貧血などの予防につながるのです。

最近では、豆腐に含まれるレシチン、コリン、サポニンといった栄養分ががんや動脈硬化、心臓病など生活習慣病の増加で改ためて注目されています。

京都へお出かけの節は身も心も温まる湯豆腐で十分に体をフレッシュアップしてください。

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