がんの自然死(アポトーシス)について(10)がん抑制遺伝子p53とアポトーシスの関係(前編)

がんのアポトーシスを語るうえで重要なものの一つに、がん抑制遺伝子があります。
もっとも代表的ながん抑制遺伝子の一つが「p53」です。

p53遺伝子はDNA修復や細胞増殖停止、アポトーシスなどの細胞増殖サイクルを
コントロールする機能を持ち、細胞ががん化した時にアポトーシスを起こさせる
役割を持つ遺伝子です。
このことから、p53遺伝子の異常ががん発症の一因とみられています。
実際、50%以上のがんでp53の変異や欠乏があるのです。

すなわち、がん化した細胞のp53の機能を回復させることができれば、
治療がうまくいく可能性があるといえます。

そこで、この点をターゲットにした治療法の研究・開発が行われています。

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