前向きながん治療・抗がん剤との付き合い方(10)がん幹細胞について(後編)

抗がん剤を使って良いのは、
「副作用で日常生活に支障が出ない程度の安全な量の抗がん剤を投与して、
3か月でがんの大きさが1/3くらいになる」ケースだと、私は考えています。

抗がん剤を使用している間はがんの痛みからも解放され、普通に生活できるわけです。
さらに、小さくなったタイミングで免疫治療や放射線治療で一気にがんを排除できれば、
治療は成功といえるでしょう。

しかし、副作用が激烈で、3か月経っても小さくならないような抗がん剤だったら、
医師として使用することを躊躇します。
むしろ、使用しない方が、QOLを保ちながら延命できるかもしれません。

「安全な量で小さくなるか」を見極めないと、大損ばかりをしてしまうことになります。

ただし、抗がん剤が効いたとしても、半年後、幹細胞だらけの悪性度の高いがんに
なっていることがあるのを覚悟してやらなければならない。

今ではこのような抗がん剤治療の問題点が広く認知されるようになり、
オーストラリアなど海外では抗がん剤の使用がかなり慎重になってきています。

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