前向きながん治療・抗がん剤との付き合い方(9)がん幹細胞について(中編)

前回、抗がん剤治療によってがんが小さくなった後、再び大きくなり出したときには
悪性度が増しているという話をしました。

それでは抗がん剤治療をしなければどうなっていたのでしょうか?
――実はがんはゆっくり、ゆっくりと大きくなっていくのです。

例えば、直径10センチのがんがあり、抗がん剤を使わなければ6か月後、
直径20センチのがんになっていたとします。

しかし、同じがんに対して抗がん剤をしていた場合、増悪期になったときに成長は
大幅に加速し、もしかすると、がんは直径40センチの大きな塊になっているかも
しれないのです。

つまり極端な話、6か月後、1年後を考えたとき、
抗がん剤をやっていなかったほうがまだ良かった、ましだった…
ということもあり得るのです。

もちろん、抗がん剤の効きやすいがんもありますし、
あるいは、一時的レスキューになったり、
放射線や手術と組み合わせることで完治する場合がある
ということも事実です。

そこで、抗がん剤をどういうケースで使うべきかについて、
次回お伝えします。

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