前向きながん治療・抗がん剤との付き合い方(7)抗がん剤の限界(後編)

前回、がんは1種類の抗がん剤が効かなくなると、ほかの抗がん剤も効かなくなる、
というお話をしました。

なぜそうしたことが起こるのかというと、がんには「交差耐性」というものがあり、
1種類の抗がん剤に対して耐性を獲得すると、ほかの抗がん剤に対しても耐性が
できてしまうのです。

つまり、Aという抗がん剤が効かなると、BCDEといった何種類もの抗がん剤も
効かなくなってしまうことが多いのです。

抗がん剤を変えても効きが悪い、これが抗がん剤の限界です。

ただし、すべての抗がん剤が3ヵ月~半年で効果がなくなるわけでなく、
中には2年間と長期に効くこともあります。
また、タキソールという、肺がんに使う抗がん剤は使用してから半年間休むと、
また使ったときに効果が出ることがあります。

しかしながら、多くの抗がん剤は一度効かなくなると、もう二度と効くことはありません。
抗がん剤でがんが小さくなったら、すぐに免疫治療や放射線治療などで一気に
叩くべきだと私は考えています。

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